新築を検討しているとき、
収納はどうしても“量”や“広さ”で考えがちです。
ウォークインクローゼット、パントリー、納戸、下駄箱…
面積を大きくすれば、
片付けの問題が解決するような気がします。
けれど実際に暮らしてみると、
収納は面積や容量ではなく
“時間の流れ”に左右されることが分かります。
収納は生活の中にあり、
生活は“時間”で動いています。
収納は“動線”よりも“時間”で使われる
間取りは動線で考えることが多いですが、
収納は動線よりも時間の影響を強く受けます。
- 朝の支度
- 夜の片付け
- 週末の洗濯
- 季節の入れ替え
- 子どもの成長
- 年齢の変化
時間によって
“使いやすい場所”は変わっていきます。
設計段階では動線で収納を考えますが、
暮らしの中では時間が収納を決めていきます。
収納は“使用頻度”で層ができる
収納アドバイザーの現場では、
収納は頻度で層に分解されます。
- 毎日使う
- 毎週使う
- 毎月使う
- 季節
- 年1回
- 数年に1回
- 捨てるか迷っている
収納面積は同じでも、
この頻度の層分けが正しくできていれば
収納は機能します。
逆に言うと
面積が広くても頻度が混ざると
収納は崩れます。
収納は“決まった場所”ではなく“決まる場所”
設計のときは収納は
“置く場所”で決めることが多いですが、
暮らしの中では
“落ち着く位置”が勝手に決まっていきます。
- カバンはどこに置いたら戻りやすいか
- 書類はどこなら滞留しないか
- 洗濯物はどこで畳むのが自然か
- 日用品はどこなら切らさないか
- 掃除道具はどこなら取り出しやすいか
暮らしの中で定位置が決まると
収納も決まります。
収納が決まるのは“図面”ではなく
暮らしのリズムの中です。
家族が変わると収納も変わる
収納は住む人の
生活スタイルや年齢に左右されます。
- 子どもが生まれる
- 子どもが巣立つ
- 在宅勤務が始まる
- 趣味が増える
- 介護が始まる
- 老後が見えてくる
収納は静かに変化します。
収納は“広さ”ではなく
生活の未来を含んだ領域です。
“大型収納で解決”は実は解決にならないことが多い
大きな収納は確かに魅力的ですが
- 死蔵
- 隠蔽
- 迷子
- 積層
- カオス
を生みやすい側面があります。
収納が機能するためには
広さよりも
- 頻度
- 時間
- リズム
- 定位置
- 未来
が必要です。
収納は“未来設計”でもある
収納アドバイザーの現場では
よくある質問があります。
収納は何年先まで見たらいいですか?
正解はありませんが
“未来を想像できる家は片付く”
と感じています。
収納は
“今のため”だけではなく
“未来の暮らし方”のためにも作られるからです。
まとめ
新築で収納を考えるとき
面積や量に目がいきます。
けれど住んでみると
収納は時間に従って決まっていきます。
収納は“時間の器”です。
暮らしは時間で動き、
時間は未来に繋がります。
収納が整う家は
未来も整いやすいのだと思います。