家を建てる前、
パントリーについて考えるとき、
多くの人がまず「広さ」を気にすると思う。
我が家も最初はそうだった。
何帖あれば足りるのか、
棚はどれくらい必要か。
けれど、実際に暮らしてみて分かったのは、
広さよりも配置のほうが、圧倒的に影響が大きいということだった。
キッチン横という配置が生んだ差
我が家のパントリーは、
キッチンのすぐ横にある。
振り返れば手が届く距離で、
調理・片付け・収納がつながっている。
この配置によって、
- 買ってきたものをすぐしまえる
- 調理中に取りに行くのが苦にならない
- ストックの把握がしやすい
という、細かいけれど確実な差が生まれた。
広いパントリーでも「遠い」と使われなくなる
パントリーを広く取っても、
キッチンから遠い場所にあると、
使い勝手は一気に落ちる。
- しまうのが面倒
- 取りに行くのが億劫
- 結局キッチンに物が溜まる
広さがあっても、
動線に組み込まれていなければ
パントリーは「別室の倉庫」になってしまう。
冷凍・ストックとパントリーの相性
冷蔵庫2台や冷凍庫を前提にした暮らしでは、
パントリーの役割はさらに大きくなる。
- 冷凍食品のストック
- 常温保存の食材
- まとめ買いした日用品
これらを
冷蔵庫・冷凍庫と同じ動線上に置けることで、
家事の流れが途切れなくなった。
21本目で書いた「冷凍が主役になる暮らし」は、
パントリーの配置があってこそ成立している。
パントリーは「通る場所」になると活きる
キッチン横のパントリーは、
わざわざ行く場所ではなく、
自然に通る場所になる。
- キッチン → パントリー → 冷蔵庫
- 買い物後 → パントリー → 収納
- 調理中 → パントリー → 戻る
この流れが無意識にできることで、
整理整頓を頑張らなくても
散らかりにくくなった。
見せない収納が、気持ちを軽くする
パントリーがキッチン横にあることで、
生活感のあるものを
一時的に逃がす場所ができた。
- 買ってきたばかりの食品
- 使いかけの調味料
- ストック品
「とりあえず置く場所」があるだけで、
キッチン全体が落ち着く。
パントリーは収納というより、
暮らしのクッションのような存在だと感じている。
間取りの段階で考えておきたいこと
パントリーは後から作るのが難しい設備だ。
- 広さより配置
- キッチンからの距離
- 冷蔵庫・冷凍庫との関係
この3点を
間取りの段階でセットで考えておくと、
住んでからの満足度が大きく変わる。
パントリーは万人向けではない
ただし、
すべての家にパントリーが必要とは思わない。
- ストックを持たない暮らし
- こまめに買い物をする
- キッチンを最小限にしたい
こうした場合は、
無理に作らなくてもいい。
大切なのは、
自分の暮らし方に合った配置かどうかだ。
まとめ:パントリーは「広さ」ではなく「距離」
パントリーは広ければ便利、
というわけではなかった。
キッチン横という配置が、
家事の流れをつなぎ、
冷凍・ストック・収納を一体化してくれた。
家づくりでは、
設備の大きさよりも
暮らしの動線を優先する。
住んでから、その差ははっきり現れる。