家を建てるとき、
一番時間をかけたのは
LDKの広さと形状だった。
小上がりのタタミコーナーを作りたい、
という希望は最初からあった。
ただ、
「どこに置くか」までは
はっきり決めていなかった。
図面で決めた「正解」
提案されたのは、
リビングの中心にタタミコーナーを置く
という、少し斬新なプランだった。
一瞬で、
「これだ」と思った。
LDKの中心に
家族が集まる場所を置く。
間取りとしては
かなり分かりやすい構成だった。
生活は、図面通りには動かない
キッチン・パントリー・WIC・洗面所・脱衣所は
一直線に並んでいる。
図面上は
家事動線としてとても優秀だ。
けれど実際には、
キッチンからお風呂へ
一直線で向かうことはほとんどない。
それでも困らないのは、
パントリーとWICが
**ウォークスルー(入り口が2つ)**だからだ。
動線は「一直線」より、
逃げ道があるほうが使いやすい。
考えなかった場所も、問題にならなかった
トイレの位置は、
正直後回しだった。
2か所のうち1か所は
窓もない。
けれど、
暮らしてみて
特に気になったことはない。
すべてを完璧に決めなくても、
生活はちゃんと回る。
一番長く過ごしている場所
一番長く過ごしているのは、
リビング中心のタタミコーナーだ。
ダイニングテーブルはあるけれど、
タタミコーナーにこたつを置いたら、
食事は自然とそちらになった。
横には小物収納があり、
化粧もそこで済ませている。
- 食事
- くつろぎ
- 身支度
すべてが、
図面では「想定外」の場所に集まった。
間取りは合っているのに、気になる場所
違和感があるのは、
玄関の土間収納だ。
収納量は十分だけれど、
棚の奥行きが深く、
使い切れていない。
見直そうと思いながら、
まだ手を付けていない。
それでも、
生活に大きな支障はない。
分かったのは「間取りの正解」ではなかった
住んで分かったのは、
間取りが正解だったかどうかよりも、
- どこで過ごすか
- どこに集まるか
- どこを使わなくなるか
という
家の使い方のほうが、ずっと大事だということだった。
家の使い方は、住んでから決まる
もし今、
同じ家をもう一度建てるとしても、
大きく間取りは変えないと思う。
変えるとしたら、
「どう使うか」の前提だ。
間取りは、
生活の器にすぎない。
本当に家を決めているのは、
毎日の行動だった。
まとめ
間取りは、
図面で完成しない。
暮らし始めて、
家の使い方が決まる。
もし今、
間取りに迷っているなら、
こう考えてみてほしい。
この部屋を、 どう使うかではなく、 どこで一番長く過ごすか。
家の正解は、
住んでから静かに見えてくる。